2013年1月14日月曜日

サバティカル日記10 マラケシュ①

 今は14日の18時40分。13日はお昼頃までは、もろもろ調査。それからコロニアグエル教会に出かける。これもガウディが建築した建物である。柱が曲がっていたり、天井が曲線状になっていたり、いかにもガウディ。ガウディばかり見ていると、生物が頭の中に入り込んでしまったような感覚になってくる。それは私の中の秘密の場所に入り込んで、むずむずとし出している。なにかを感じさせるのだ。それがなにかは分からないのだけれど、なにか大きなドラマが私とガウディの中に作られていくような、そんな感触。

 ピカソ美術館に行ってみたら長蛇の列。なんでも日曜の15時からは無料になるとかで、若者たちがこぞって押しかけている。だから諦めた。
 チャイニーズを食ってノンビリとバルセロナの旧市街を眺める。カフェに行って眺める。なんとなくボウとしながら街を眺め、そしてカタルーニャを考える。ここは今でも独立運動の盛んなところだ。

 夜21時45分バルセロナ発の飛行機に乗り、23時にマラケシュ着。近いモノだ。とは言え時差が一時間はあるから2時間は飛行機の旅。
 迷路だからということで、タクシーに迎えに来てもらい、そのままホテルへ。確かにそうだ。迎えがないと難しいかも知れない。そのくらい入り組んで分かりにくい。

 今日も、グルグルとメディナ内を歩く。どこにどう繋がっているのかまったく分からない。迷路を歩く。これがフェズになるともっと凄いという。フェズは昔から行きたいところだった。迷路という言葉に惹かれる。私たちは常に迷路にいる。その迷路感覚が私を強く引きつけて止まない。理路整然としているのも良いが、そのつまらなさを改めてガウディを見て感じていたところではある。
 迷路を歩きながら、一週間ばかり長くモロッコに滞在することにしたので、どこに行こうかフラフラと訳も分からず歩き続ける。いつかどこかに出るだろうと思いながら。


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