2013年1月7日月曜日

サバティカル日記4  1/6 コルドバにて 夜9時

1/6 コルドバにて 夜9時

バスが途中で故障し、代車待ちとなって、2時間近くも待たされた。お陰でコルドバ入りは15時半を過ぎてしまった。6時間半も掛かった計算になる。多くの乗客も運転手も英語ができず、さて、どうなっているのかサッパリ分からないような状態だった。こういうときは勘に頼るしかない。勘で動く。
スペイン語の勉強をして、スペイン語圏で演出して欲しいと頼まれたこともあったけれど、やはり言葉は若いときに馴染まないとダメだ。多様な言語を知るには、実は二つ以上の言語を聞いて育つのが良いのだろうと思う。二つの言葉があることで、耳に余地が生まれ、それ以上でもすらすら入って来やすいのではないか。聴覚が育つのだと思う。聴覚は原初性を持っているから、その原初的感覚を保持している間に耳に馴染ませるのが良い。と言っても、もう私のこの年になってしまうと厳しいことは間違いない。

バスターミナルに着いて見渡すとインフォメーションセンターは閉まっている。少なくとも地図くらいは手に入れねば、と駅で聞いてみる。小さな地図を渡される。今日のホテルは昨夜のうちにブッキングしておいて良かった。インフォメーションが開いていないと辛い。ここコルドバには二泊することにしたのだった。グラナダとどちらへ行こうかと迷い、コルドバにした。両方を選択しても良いのだが、その場合は一泊ずつになる。一泊だと結局、移動し続ける感覚になってしまうので、せめて二泊。ならば静かな雰囲気のあるコルドバへ。

昨日までのホテルはホテルというよりもホステル。安宿に泊まっていたわけだが、今日はホテルにした。昨日までに比べるとかなり豪華な感じ。そして町歩きに出てみる。マドリッドやパリよりも僕はずっと好きだな。もちろんトレドよりも良い。瞬間、メキシコのグアナファトを思い出した。ユダヤ人街だというので、グアナファトとはずいぶん違うはずだが。感触としては、アジアで言えば、ペナンやマラッカのような感触と言えばいいか。ペナンもマラッカもゆっくりと滞在したい街だ。何があるわけでもない。ここは寒いので(と言っても夏は暑くなるそうだ)、ペナンやマラッカのようなわけにはいかないが、やはりゆったりと時間が流れている感じがある。いろいろな文化が混じり合って、それが溶けて時間の中に染み出るように残っている街。それがコルドバだ。

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